¥1,000
胡麻入りで風味良い薄焼き煎餅で、こし餡入りの大福饅頭を挟んだ、軟らかく歯切れ良いお菓子です。
10枚入、16枚入、21枚入りには、「吹き戻し」が入っています。
宿場町には伝馬と呼ばれる地名が多く残っています。伝馬とは、狭い意味では政府の公用の役人が宿駅(宿場)ごとに乗り換える馬のことを指します。
駅馬・伝馬の制度は奈良・平安時代から始まったとされ、京から太宰府に向かう山陽道には一駅に20匹ずつ、東海道などの中路には10匹の馬を備えていました。
(江戸時代までは、馬は「匹」と数えてましたので、それに倣っています)
慶長6年、前年の関ヶ原の合戦で勝利をおさめた徳川家康はこうした伝馬制を踏襲して、東海道の宿駅ごとに36匹の伝馬と、36匹の人足を常置させ各宿駅に伝馬役を置きました。
現在各地に残っている「伝馬」の地名の多くは、たいていは江戸時代に伝馬役を務めた町に由来しています。
「駒牽朱印」は徳川幕府が各地の伝馬の宿を指定する場合に発行した朱印状に押された公印で、実際に使われた物の一つは図のように「伝馬駅」の文字と馬を引く人が描かれた趣のあるデザインとなっています。
伝馬を使うのは、幕府や大名、朝廷が公用の場合でして、許可証を持つ公用旅行者は乗ってきた馬を次の宿場で降り、新しい馬に乗り換えて隣の宿場まで行くと言った具合に旅行しました。
また、荷物を運搬する場合も同じように、宿駅ごとに人足や馬を換えました。これを「継立」と言い、宿場事に行われるので「宿継」とも言われました。東海道には53カ所の宿駅があり、「宿継」を53度行うことから「東海道五十三次」と呼ばれたのです。