「三州岡崎東の駅口に茶店あり 戸々招牌をあげて豆腐を賣る其製潔清風味淡薄にして趣あり 東海道往来の貴族賢輩と雖も必輿を止て賞味し給ふ 東海道旅糧の一好味と謂ふべし」
と、古書にもあるように、江戸時代、岡崎宿の茶店「あわ雪茶屋」で供された「あわ雪豆腐」は 東海道名物として旅ゆく人々に有名でしたが、 明治に入ってからは世の移ろいとともにさびれてまいりました。
当舗三代目藤右衛門これを惜しみ、その名を菓子に残さんと 日夜研鑚、現在の銘菓「あわ雪」を創作いたしました。
銘菓 あわ雪は、白双糖と寒天、卵白で作った季語にある春の淡雪の様に儚い口解けのお菓子です。
明治より愛知県西三河地方を代表する銘菓として愛され、基本的な製法は変わらず作り続けております。
純粋な「あわ雪」そのままをお楽しみいただけます。
西尾産抹茶が入っております。
桃のリキュールが入っており、桃を思わせる酸味と香りがほのかにいたします。
甘納豆とさらし餡が入っており、北海道小豆の風味をお楽しみいただけます。
チェリーブランデーが入っています。ハーフサイズです。
コーヒーが入っています。ハーフサイズです。
自家製餡の細やかでなめらかなこし餡を、144層の折りパイで包んでさっと焼き上げ、あっさりと仕上げました。北海道産の小豆はこし餡にしても風味豊かで、パイは発酵バターの香りがお口の中で広がります。
本品のあじわひ佳良にして手風琴の音色のごとく也
ガス燈の灯り、カンカン帽、懐中時計にステッキ、蓄音機の音、ハイカラそしてモダン...明治から大正にかけての日本は、人々の暮らしの中に様々な形で西洋文明が溶け込んでゆきました。
柳ゆれる、岡崎のモダン通りに店を構える当舗は、いくつかの時代が通り過ぎてゆくのを見つめながら、懐かしい時代への思いを込めて、和風パイ「手風琴のしらべ」を作り上げました。
「手風琴」はアコーディオンの和名。アコーディオンの蛇腹を折パイの層に見立てております。
しっとりとなめらかな餡を、発酵バターの香り豊かなパイで包んだそのまろやかさは、西洋音楽が初めて日本人の心にじんわりとしみこんでいった頃の手風琴の音色のような味のハーモニー。コーヒー紅茶はもちろん、日本茶にもよく合います。
「手風琴のしらべ」はそのままでも美味しいですが、オーブントースターなどで軽く温めますと焼きたてのパイの風味が戻り、サックリと美味しくお召し上がり頂けます。
「窯出し風手風琴のしらべ」の販売を本店限定・数量限定で行っております。「駒牽朱印」は徳川幕府が各地の伝馬の宿を指定する場合に発行した朱印状に押された公印で、実際に使われた物の一つは図のように「伝馬駅」の文字と馬を引く人が描かれた趣のあるデザインとなっています。
宿場町には伝馬と呼ばれる地名が多く残っています。伝馬とは、狭い意味では政府の公用の役人が宿駅(宿場)ごとに乗り換える馬のことを指します。 駅馬・伝馬の制度は奈良・平安時代から始まったとされ、京から太宰府に向かう山陽道には一駅に20匹ずつ、東海道などの中路には10匹の馬を備えていました。 (江戸時代までは、馬は「匹」と数えてましたので、それに倣っています) 慶長6年、前年の関ヶ原の合戦で勝利をおさめた徳川家康はこうした伝馬制を踏襲して、東海道の宿駅ごとに36匹の伝馬と、36匹の人足を常置させ各宿駅に伝馬役を置きました。
現在各地に残っている「伝馬」の地名の多くは、たいていは江戸時代に伝馬役を務めた町に由来しています。
伝馬を使うのは、幕府や大名、朝廷が公用の場合でして、許可証を持つ公用旅行者は乗ってきた馬を次の宿場で降り、新しい馬に乗り換えて隣の宿場まで行くと言った具合に旅行しました。 また、荷物を運搬する場合も同じように、宿駅ごとに人足や馬を換えました。これを「継立」と言い、宿場事に行われるので「宿継」とも言われました。東海道には53カ所の宿駅があり、「宿継」を53度行うことから「東海道五十三次」と呼ばれたのです。