白餡そぼろであわ雪を挟み、小豆そぼろ、小豆甘納豆で飾りました。
梅が枝に
鳴きて移ろふ
鴬の
羽白妙に
沫雪ぞ降る
(万葉集/作者不明)
「白妙」は古代日本からカジノキやコウゾの繊維から作られた白い布の事で、一般に白い布や白色を表しています。沫雪が白くフワッと降り積もる様子を白妙に例えています。
私どもの「あわ雪」
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純白
「淡雪のうしろ明るき月夜かな(正岡子規)」
けがれなき雪の白。人の心も包み込み、清閑な情景をつくりだす白。静かに舞い降りるあわ雪の、やさしくまろやかで、淡泊な味わいをお楽しみ下さい。
何も風味を付けず、白双糖の透明感のある甘みと、卵白と寒天が生み出す食感を存分に味わえる雪のような純粋な白い「あわ雪」です。
-あわ雪上級者向け-
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茶山
新緑の茶山を彩る茶摘女。平安の昔より茶の風趣をたいせつにしてきた日本人。その香りに込められた、茶の心をあわ雪に託しました。遠く茶摘み唄の聞こえてきそうな、上質の香りをお楽しみ下さい。
岡崎市に隣接する西尾市で採れ、加工された香り高く味わい深き西尾の抹茶がお楽しみ頂けます。
-あわ雪中級者向け-
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桃花
「花の苑くれなゐ匂ふ桃の花下照る道に出で立つ少女」と万葉集にも詠われる桃は、別名、西王母とも呼ばれ、中国では新鮮の果実とされています。淡紅に漂う、芳醇な味と香りをお楽しみ下さい。
桃のリキュールで風味と味をつけたあわ雪です。(アルコール分はほとんど残っていません)
-あわ雪初級者向け-
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鹿の子
愛らしい鹿の子の背に見られる美しい斑点模様。鹿の子はお菓子では主に粒小豆を使ったものの呼称として使われます。良質の粒小豆とあわ雪の風味豊かな出会いの妙趣をお楽しみ下さい。
北海道小豆の甘納豆とさらし餡を練り込んで、小豆の風味を存分に閉じ込めたふわふわのあわ雪に仕上げました。
-あわ雪初心者向け-
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珈琲
ハーフサイズ
コーヒーのほろ苦さとコク豊かな香ばしさがお口いっぱいに広がります
-あわ雪初見者向け-
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チェリーブランデー
ハーフサイズ
チェリーブランデーを練り込んでありますので、華やかな香りをお楽しみ頂けます。
-あわ雪初見者向け-
あわ雪の由来
岡崎、東の駅口に茶店あり、戸々招牌をあげて豆腐を賣る、其製潔清風味淡泊にして趣あり、東海道往来の貴族賢輩と雖も必興を止て賞味し給ふ、東海道旅糧の一好味と謂ふべし
当店があった岡崎宿伝馬の東に「あわ雪茶屋」という茶店があり、このように古書「三河名勝志」に紹介されています。
この「あわ雪茶屋」で供されたのが「あわ雪豆腐」で画像のように器に丸い豆腐を盛って、だしの効いた醤油あんかけをかけたものであったようです。
やがて東海道を徒歩で行き交う旅人が減るにつれ、あわ雪茶屋も廃れ閉じることになりました。
伝統の銘菓
しかし、三代目藤右衛門はその名を惜しみ、「あわ雪」を創製し、以降代々銘菓として製造して参りました。
画像は、五代目勝次郎の店舗改装の際の記念写真に写る看板ですが、左から「阿己雪」「きさらぎ」「是の字饅頭」と掲げられております。その下には電話番号として弐百三拾四番という文字が。(備前屋のフリーダイヤルは今も末尾が234です)
かわらぬ製法
基本的な製法に変わりはありません。
糖類と寒天で寒天液を作り、卵白の中に入れながら泡立たものを型に入れて固めます。
シンプルだからこそ、奥深いのが「あわ雪」です。
よくあるお問い合わせ
カットされていますか
純白・茶山・桃花・鹿の子は、中袋の中に2つの小箱に分かれて入っています。珈琲・チェリーブランデーは中袋に小箱が1つです。味くらべは、小箱が1つ入った中袋が3つ入っています。
小箱の中は切られていませんので、添付のナイフなどで切ってお召し上がり下さい。
袋を開けたあとは日持ちしますか
袋を開けると日持ちしませんので、残りは袋に入れて密封し、冷蔵庫などに保管して3日を目安に保管してできるだけ早くお召し上がり下さい。
密封しないと乾燥したり、他の食品などの臭いが移ったりします。
冷蔵庫に入れなければいけませんか
開封前は、常温で保管出来ます。
開封後は、冷蔵庫で保管の上、3日を目安にお早くお召し上がり下さい。